July 2020アーカイブ

July 29, 2020

『あはれび/ AWAREBI 』by Kohei Kyomori

WATOWA gallery (WATOWA INC.) は 小松隆宏のプロデュースによる現代装飾家 京森康平のアートエキシビジョン『あはれび/ AWAREBI 』を8月6日(木)〜16日(日)の期間、オルタナティブスペース elephant STUDIO(東京都渋谷区)にて開催します。awarebi.jpg

概要
名称:『あはれび/AWAREBI 』by Kohei Kyomori
期間: 2020年8月6日(木) 〜 16日(日) 12:00〜20:00
会場: elephant STUDIO 1F - 2F
東京都渋谷区渋谷2-7-4 https://elephant.tokyo/

※アポイント制
こちらのリンク(peatix)よりご予約ください。 https://awarebi2020.peatix.com/
CONTACT: info@watowa.jp // PRESS CONTACT : maki@watowa.jp

※ご予約のない方でも、当日会場の状況によってご案内できる可能性はございますが、コロナ対策もありお断りせざるをえない場合がございます。アポイントをお取りいただければ幸いです。




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"日本アイデンティティ"の中の"多種族感"

僕が初めて京森康平の作品と出会ったときに感じた感覚だ。そもそも、日本のアイデンティテは、たくさんの世界の文化を吸収し、進化し、淘汰の繰り返しによって出来上がったハイブリッドなのかもしれない。

今回は"現代装飾家"としてさらにアップデートされた2020年初となるソロエキシビジョン。彼のグラフィカルなセンスが光るカラフルで装飾的なシリーズはもちろん、日本の天然藍染を象徴的に打ち出した- jappanblue -シリーズ、昨年から制作を手がけた大型作品や自身初の立体作品も発表される。さらに、今回は初の試みとなる本人の公開制作が会場内で行われる。

彼の貴重な現代装飾ARTを堪能していただきたい。
Exhibition producer : 小松 隆宏 ( WATOWA INC.)








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京森康平 - 現代装飾家
東京でグラフィックデザインとファッションデザインを学んだのち、イタリアに留学。ヨーロッパで目にした、装飾美術に感銘を受け、デジタルツールを使用した装飾絵画を描き始める。世界中にある民芸、陶芸、衣服、建築など、人類が歴史の中で発展させてきた装飾文化を組み合わせ、現代の解釈で作品を作り出す。歴史やルーツを紐解くことで見えてくる、国境や民族間を越えた文化の響き合いは、互いを受け入れ偏見や差別をなくしたいというメッセージかが込められてる。
https://www.kohei-kyomori.com/



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Exhibition statement
しみじみとした感動を表現し、不完全さに美を見出す「あはれ」という言葉は、現代において、なんらかの対象に同情を寄せる「哀れ」という言葉に変容した。京森の新作「あはれび」は、多様な文化圏の装飾芸術を用いて欠損した肉体を描いた絵画作品である。京森はパラリンピック・アスリートやギリシャ彫刻に着想を得て本作の制作に着手し、彼らの欠損した身体に「哀れ」ではなく、日本の伝統的な美意識としての「あはれ」を投影している。

彼がこれまでも一貫して用いてきた細密な装飾には、複数の文化圏にルーツを持つモチーフが隠されている。本作では、彼の特徴である装飾技法によって文化の多様性が、そして欠損した身体に美が見出されている。東洋/西洋、現代/古来といった時代や場所性を超越した装飾と欠損した身体の調和は、「多様性」の時代を見事に体現し、美の多様性とその可能性を問いかけている。

また、同一イメージで制作された藍染のシリーズには、日本の伝統技法の一つである「金継ぎ」手法が取り入れられている。壊れてしまった陶器を漆で接着し、金粉などで着色する金継ぎは、一度破損してしまった器を再生させながら唯一無二の価値を生み出す技法として、近年国内外で再評価されている。

かつて、日本では中国や朝鮮半島から伝来する器(うつわ)が輸送の最中に割れてしまうことから金継ぎの技法が発達した。海外の文化を取り入れながら、再生と独自のアレンジを加える日本的な文化需要のあり方は、国籍や人種によって分断と対立が深まりつつある現代にこそ必要なアティチュードである。京森は、金継ぎの手法を用いることで、欠損が生み出す唯一無二の価値を称賛し、あらゆる身体の美しさの可能性を問い直している。
Art critic: YUZU MURAKAMI

 

July 23, 2020

between the arts展 case #01

新たにローンチされたアートコレクション管理サービス「between the arts」による

Collectors exhibition『case #1』をオルタナティブスペース elephant STUDIOにて

7月23日(木)〜26日(日)に開催。

WATOWA INC.代表 小松隆宏が空間プロデュースとして参加しました。

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between the arts 展 case #1
2020.07.23(THU) - 07.26(SUN) 12:00 ‒ 19:00
at elephant STUDIO 1,2F


アートコレクション管理サービス『between the arts』は、既にコレクターの200点以上のコレクションを管理しており、その中から今回のためにキュレーションされた作品を展示します。さらに、展示されているアーティストの新作も販売いたします。

コロナで家にいる時間が増え、オンラインでのコミュニケーションが当たり前となっていく中で、その画面の背景にアートを飾ることによって自分らしさを表現する人が増えており、アートに対する関心がますます高まってきています。

 

これからアートを購入してみたいという方には、コレクターがどんな作品をコレクションしているのかを知る絶好の機会です。もちろんコレクターにも見応えのある満足いただける展示となるはずです。

コロナ禍でも、日本のアートシーンが盛り上がっていくことを切に願っております。

是非、between the arts展 case #1をご覧ください。


Words by between the arts Inc.

 

2f
販売予定アーティスト (順不同・敬称略)

makers_space, s.mildo, 角田純, 坂口恭平, ARUTA SOUP, 鈴木萌恵子, 仲 衿香, 島田萌, 榎本マリコ, 飯沼英樹

 

1f
コレクションアーティスト (順不同・敬称略)

Backside works, COCO144, conix, Daniel Arsham, Enrico Isamu Oyama, FUTURA 2000, HAMADARAKA, OK SEUNGCHEOL, Hokuto Ichibayashi, IDETATSUHIRO, JOSE PARLA, Julian Opie, KAWS, Kenjiro Okazaki, Kidult, KOZIK, KYNE, Little Thunder, Mad Dog Jones, MARILYN MINTER, MEGURU YAMAGUCHI, REINA KOYANO, Stephen Powers, Supreme, Yoichiro Uchida, オートモアイ, サブロミカワ, たなかみさき, できやよい, ハシヅメユウヤ, 三島喜美代, 上岡拓也, 倉崎稜希, 加藤泉, 古賀崇洋, 名和晃平, 大久保沙也, 大谷工作室, 安野谷昌穂, 小村希史, 小谷くるみ, 山本捷平, 岸本清子, 政田武史, 松永健志, 森山亜希, 江口寿史, 河村康輔, 矢野り々子, 花木彰太, 藍嘉比沙耶, 藤原ヒロシ, 加藤愛, 佐野凛由輔, 金子國義, 飯沼英樹, 品川はるな, 川島優, 渡邉城⼤、井田幸昌、yoshirotten、#FR2 、MADSAKI.


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主催 between the arts, Inc

空間プロデュース WATOWA INC.

デザイン監修 FIRSTORDER

協力 elephant STUDIO


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『between the arts』

7月23(木)にlaunchしたアートコレクション管理サービス。
アートコレクションを無料でクラウドに整理できるサービスです。また、自宅に保管できないコレクションは、万全のセキュリティで、温度湿度が徹底された環境に、1作品あたり1,000円/月で管理することができる日本初のサービスとなります。
https://bwta.jp/artworks

July 12, 2020

Art Exhibition『 INTERLUDE 』by Funny Dress-up Lab

WATOWA INC. 小松隆宏のプロデュースによるFunny Dress-Up Labのアートエキシビジョン INTERLUDE by Funny Dress-up Lab712()19日(日)の期間、elephant STUDIO(東京都渋谷区)にて開催します。

ミニ四駆のステッカーをマテリアルとし、現代の社会やカルチャーに、ノスタルジー&ニューの感覚を与える現代アーティストFunny Dress-Up Labの世界をお楽しみください。

INTERLUDE-DM-PNG.jpg

Interludeby Funny Dress-up Lab
期間: 2020712()19日(日) 12:0019:00
会場:elephant STUDIO 2F (東京都渋谷区渋谷2-7-4) www.elephant.tokyo
アポイント制 

 こちらのURLよりご予約をお取りください。https://interlude.peatix.com/

アポイントされてない方も当日ひとが少なければ、ご案内できるかもしれませんが、コロナ対策もあり、お断りせざるをえない場合がありますので、アポイントをお取りいただければ幸いです。

 

 

Funny Dress-up Labは大人の子供心と、それが、進化した大人心をくすぐる作品を制作している。 特にあの頃の、"ソレ"を知っている男の子にとっては...。
一時代の子供達を魅了した"ソレ"。
"ソレ"とは、「ミニ四駆」という電池で走るマシンのことだ。
あの頃は、アーティスト本人、そして、私の時代までも一世を風靡し、子供心に、自分のお小遣いの殆どを早く走るための改造とかっこよくするためのドレスアップステッカーで費やしていた。

"ソレ"は、子どもたちにとっての紛れもなく資本主義の中での「自己表現」であり、「アート」だったに違いない。
彼は、その中のドレスアップステッカーという、貼るだけで様々な個性を引き出せるマテリアルのみを使い、彼独自の感性で様々な作品へと進化させる。

 

ミニ四駆自体を使った仮面、アクリルへのコラージュ、ポートレート、そして、今回は、彼の存在を再度見直すがごとく、自身のコラージュをセメントに埋めこみ、そのなかから掘り起こすという、自身のアート活動に対する歴史的な未来への思いや、自分自身を掘り起こす意味や、このドレスアップステッカーがなくなってしまった未来へのオマージュとも言える作品群がメインピースとなる。

 京都からの巡回作品と、更に東京のみで発表される作品とで構成されます。
 是非、あの頃の子供心と今の大人になった子供心を確かめに来てください。

 

 Exhibition producer :TAKAhiro KOMATSU ( WATOWA INC.)
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ARTIST PROFILE

1978 年生まれ。千葉県千葉市出身。京都府在住。 本来ミニ四駆をドレスアップする為に生産、販売 されていたドレスアップステッカーが持つ、
 鮮やかな色彩、独特な形状、版ズレ、デッドス トックであるという様々な面に魅了され、 ドレスアップステッカーのみを加工せずに使用したコラージュ作品を制作している。 世の中にあるドレスアップステッカーを使い切った時、制作は終わりを迎える。



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ARTIST'S STATEMENT: INTERLUDE

 "Interlude"とは曲と曲の合間を意味する言葉。 僕は一人息子であり、父親は他界し母親一人が実家で生活をしている。 このまま自分勝手に作品の制作を続けていっても良いものなのかという自問自答をすることが日に日に増えてきている中で作品の制作を止めるということには考えが至らない。 これは頭の中で自身を納得させるために無意識に自分をそこへ導いているようにも思えた。 それならば頭の中だけではなく手を動かし、作品を制作することで改めて迷いの中にいる自身を見つけ出し、自分を肯定して納得させることができないものか。 自分を塞ぎ込み、壊し、見つけ出す。 結果的にこれも強制的に都合の良い自分へ導いている行為なのかもしれないが。

COVID-19のパンデミックにより日常の変化を余儀無くされている渦中で、これまで普通に制作することのできた一部の作品を今回制作することができなかったという"これまでの普通"と"これからの普通"という合間の制作。

Funny Dress-up Lab

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